足柄峠のヒルクライムで、遭難しかけました…
東京から名古屋まで自転車で、国道を走らず行ってみる旅の、2日目のことでした。
ちなみに、自転車旅初日のブログはこちらです↓
いやあああああ、
日本の県道で遭難しそうになるとは、夢にも思っていませんでした…
とりあえず朝から時系列に、旅のレポートをしてきます。
足柄峠のヒルクライムで遭難しかけました…東京から名古屋まで自転車で、国道を走らず行ってみた[2日目]
東京から名古屋まで自転車で、国道を走らず行ってみる旅、2日目のスタート地点は、平塚のホテルの8F。
朝目が覚めると、雲はあるけど、とても爽やかなお天気。
絶好の自転車旅日和って感じです。
わくわく
今日はいよいよ、箱根の峠越えです。
峠を越えるルートの候補は3つあったのですが、今回の自転車旅は「国道が使えない」。
箱根のど真ん中を抜けるルートと、海側を回る熱海ルートは、国道を通らないで行ける道が、どうしても見つけられませんでした。
そのため、今回は、北側を迂回して、足柄峠のヒルクライムルートで行くことにしました。
朝8:30ごろ宿を出発し、いよいよ足利峠のヒルクライムに挑みます。
ありがとう。
グランドホテル神奈中さん。
今日も「国道を走らない」というルールなので、県道62号をひたすら北西に進みます。
で、ひとまずの目的地にしたのが、秦野温泉。
到着したのは、9:30くらい。
とても速いペース!
そこからさらに進むと、結構な坂道が現れました。
おもわず苦笑い。
足柄峠の前に、BiOTOPIAでブランチ
そこから約1時間ほど、県道708号を走ると、東名高速大井松田インターに出ました。
その近くにある、BiOTOPAによりみち。
未病をテーマにしたテーマパーク、
といった感じの施設なんだそうです。
詳しくはこちら→BioTOPIA
未病というのは、病気になってから治すのではなく、いかに病気にならないようにするかという、考え方。
中にあった、オサレなカフェで、ブランチ。
なんと、炭酸水のウォーターサーバーまであるんですよ!
しかも無料。
県道78号線を、足柄峠へひたすら進む
BiOTOPIAに1時間15分ほど滞在したあとは、県道78号をひたすら進みます。
こんな素朴な景色が広がるところ。
強力わかもと。
足柄といえば、まさかり担いだ金太郎です。
その金ちゃんをモチーフにしたローカルヒーローがいました。
武器は水、のようです。
さあ、いよいよ山道に入ってきました。
足利峠が、だんだん近づいてきています。
あの山を超えるのですよ…戦々恐々。
そして、この時はまだ、この後、悲惨な状況に陥るとは、まだ、予測すらしていなかったのですよ…
坂道って本当に体力を消耗するんですね。
お腹が空いてきました…
道路っぱたに、野生のぶどうがなっていたので、一粒いただきました。
渋みがあったけど、お腹にしみ込んでいきました。
そしてこの辺りから、自転車から降りて、手で押して歩くことが多くなってきました。
歩くヒルクライム。
ひたすら県道78号。
この辺りは陽が当たらないのでしょう。
路面も壁面も、苔ロード。
もう、自転車旅ではなくなって、完全に歩いてます。
坂の傾斜がきつくて、乗れない、こげない…
5分歩いては、10分休み、また5分歩いては、15分休み…
という繰り返しになってきました。
だんだん、休憩時間の方が長くなっていく。
東京を出発するときに買ったチョコレート。
持ってきてよかった。
エネルギー補給。
腕に力が入らなくなってきた。
ちなみに、今回の自転車旅はこんな装備や持ち物でした↓
もうだめ…、道のすみっこに、仰向けになる。
20分くらい立ち上がれない。
持ち歩いてる塩をなめ始めた。
とにかくお腹に何かいれないと、やばい。
あたりを見回して、木の実や果物がなってないか探し始める。
食べられそうなら、草でもいいかな?
きのこは怖いな。
お地蔵さんがあったので、お供え物がないかな?とすら考えた。
30分くらい立ち上がれなくて、それでも気力でまた歩き始めて、ようやく足柄峠のてっぺんに到着。
もう、涙が出るほどうれしかった。
カレーライスかそばが食べたいと思ってたんだけど、お店は見当たらず。
自販機があったので、あったかいお茶を購入。
時刻は、16:30くらいだったかな?
もう、ちょっとよく覚えてない。
当初の予定では、15時くらいに足柄峠を越えて、向こう側に降りられてたら、と思ってたんだけど…
でも、ここまでこれて本当によかった。
ここからはくだり。
さらに県道78号を進みます。
足柄峠のヒルクライムのあと、さらなる悲劇が…
ここからは富士山が見えるらしいんだけど、分厚い雲がかかってて見えなかった。
神様が数人、降りてきそうだった。
もう楽チンだな。
「とりあえず、お店を見つけて、なんでもいいから食べよう!」
「何食べよっかな〜」
などと、のんきに思っていたのだが…
峠の向こう側に降りて、東名高速が見えてきて、一般道、これも県道を走ってるんだけど、
あ、あれ? 飲食店がまったくない…。ある気配すらない!
だんだん、日も暮れてくる。
時刻は17時を回った模様。
暗くなってきた。
寒くなってきた。
峠越えより、辛い状況になってきた。
もうだめだ。目が霞んできた。
Googleマップを見たら、この先に、ポツンと一軒だけ、飲食店のマーク。
満腹きっちん
やったー!満腹満腹!!!
が、しかし…
お店の目の前まで行ったら、なんと定休日。
その先に、もう一軒、レストランマークを発見。
電話して、営業してるか確認。
予約がないとだめらしい…
「お腹が空きすぎて、もう倒れそうなので、なんでもいいので食べさせてもらいませんか?」
そうお願いしたら、
「うちの晩御飯でもよかったら…」
と言ってもらったのですが、お店の支度とかもあるだろうし、さすがにそれは申し訳なく思い…
すると、
「もうちょっと先に、足柄サービスエリアがあるから、そこへ行ってみたらどうか」
という提案をいただいた!
わああ、そうなんだ!
お姉さん、素晴らしい情報をありがとう!
そしてそこから約15分くらい。
暗い夜道を、さっきと同じ様に、休憩をはさみつつ、這う様にサービスエリアへ。
そして、なんと、足柄サービスエリアは、大きいので、宿泊施設もあるんですね!
食事と宿、両方確保することができた!
宿探しは、けっこうなエネルギーを使う作業なので、これは、ラッキーというほかない。
最近はサービスエリアのことを、ハイウェイオアシスというらしいけど、ほんとうに、オアシスですよ!
しかもですよ、通常は5,000いくらかの宿泊費が、GoToキャンペーンで、2000円引き。
さらに、地域共通クーポンも発行されるので、実質、2,800円くらいの宿泊料でした(涙)
さらに奥さん!
宿のとなりには、温泉施設があって、宿泊者は無料で入れるとのことですよ!!!
災い転じて福となすとは、このことでしょうか?
部屋に入ったら、もうヘナヘナ、チカラが抜けていく感じで、ベットに倒れこみました。
宿にチェックインしたのが18:00ごろ。
知らぬ間に眠ってしまっていたらしく、気がついたら1時間くらい経ってた。
その後、レストランへ行き、クーポンを使って食事。
ほうとうとしらす丼をいただきました。
足柄峠のヒルクライムで、遭難しかけた体と心に、深く染み込む美味さでした。
涙が出ました。
足柄峠のヒルクライムで遭難しかけました…東京から名古屋まで自転車で、国道を走らず行ってみた[2日目]まとめ
以上、
足柄峠のヒルクライムで遭難しかけました…東京から名古屋まで自転車で、国道を走らず行ってみた[2日目]
というお話でした。
足柄峠さん、甘くみていてすみませんでした!
自転車旅2日目の様子は、動画でも見られます。こちら前編↓
後編(足柄峠で遭難しかけるのはこっち)↓
翌日、3日目のブログは、こちらからどうぞ↓
追記:この時から約1年後、同じ自転車で、今度は日本一周してみることにしました。
旅の様子はYouTubeでご覧になれます↓
最後までお読みいただき、ありがとうございました。